1987年8月5日
洞爺湖を出発してしばらくして*1ヤマハDT200に乗った年上の辻さんという男性と知り合い、彼は林道を走りに来たということなので一緒にダートをかっ飛ばした。というか、彼がかっ飛ぶので必死についていった感じだ。こんな下りの砂利道を時速90キロ近くでかっ飛ぶ辻さんと、それを必死に追いかける自分。ハデに滑って転んだがダートのせいかなんともないどころかゲラゲラ笑っていた。不幸にもセローの後輪がパンクしてしまったのだがそれのリペアにも付き合ってくれた。瞬間パンク修理剤を携行していたが、それを使ってしまうとチューブがダメになるということで、親切にも後輪を外してチューブにパッチを当ててくれた。*2
夜になってしまい雨がざあざあ降り始めるわ、ガス欠寸前で半分ぐらい惰性で走るわで、二人してほうほうの体で支笏湖の宿に転がり込んだ。先客もいて、皆で雑魚寝で疲れた身体を横たえたのだった。
北海道ではぜひ林道やオフロードを走りたいと思っていたが、携帯していた地図の縮尺ではよく分からず国道ばっかり走っていたので、今日は本当にオフロードバイクならではの醍醐味を味わうことができた良い機会だったし、ギリギリの状況でも目的地を目指す感じが冒険ぽくて実にダイナミックな日だった。