最後のブログ(仮)

90年代以降作り散らしたblog的なものの最後

今日は長男の塾のテストが横浜方面であり、見知らぬ土地だったため送って行ったのだが、試験が終わるまでの時間が浮いてしまったので、黄金町〜阪東橋周辺をうろうろした。うろうろしたと言っても、あの辺り特有の特殊なサービスを受けようとした訳ではなく、ウォーキング代わりにひたすら歩いたのだった。まだ雨も降ってなかったし。すると、3年間あの辺で働いていたのに知らなかった「よこはまばし商店街」に出くわし、その佇まいに衝撃を受けてふらふらと入って行ってしまった。


ちょっとしたカルチャーショックだった。タイムスリップしたようでもあり、スペーススリップしたようでもあり。2008年の首都圏にああいうものが残っていたということを「思い出した」。外国人、車いすの老人、普通のカップル、そういった人たちが一緒くたになって、おそらく別の場所で見かければ今の時代に溶け込んでいるのだろうが、あの場所にいる限り、特殊な空間に閉じ込められた異星人のサンプルのように、一つの独特な世界を形成していた。


その人々の中を、おれはもの凄い違和感というか、今風に言えばアウェー感を感じながらずんずん歩いていたが、きっと他の人々から見ればこのおれも、あの独特の世界に無理矢理閉じ込められ一体化させられた風景の一部にしか見えなかったことだろう。


帰りはざあざあ降る雨でびしょ濡れになりながら、コンビニで買った1本のビニール傘で相合い傘をしながら家まで帰ったのだった。