最後のブログ(仮)

90年代以降作り散らしたblog的なものの最後

昨夜の続き


コンピュータのクラウドでは現時点で解決できそうにない課題、たとえば「ちゃんとした翻訳」を、サーバユーザクラウドを使って解決するとか。クライアントユーザが読みたいある外国語の本を、ユーザクラウドで翻訳する。


クライアントユーザが集まればそれに応じて一人あたりの経済的負担は低下する。サーバユーザ側は、海外版元との権利交渉を行い、品質をコントロールしつつ、翻訳分量に応じた分け前を受け取る。ざっと考えて、読みたいクライアントが1人しかいなければ100万円必要かもしれないが、1000人集めれば1000円で済むことになる。潜在的クライアントの発掘もサーバユーザ側でできればベターかも。その後は、サーバユーザ側の裁量で他のユーザに販売を継続することができるようにする。当然、紙での出版は最初から考えず、電子書籍形式を基本フォーマットとする。


実際に翻訳を行うサーバユーザのことを考えずに言えば、翻訳コストは可能な限りゼロに近づけるべきだろう。クライアントを増やして希薄化するとか、翻訳クラウドを年間契約や定額制で販売する。英語を習得すれば大抵の場合足りるだろうが、それ以外の言語で書かれた本を読むために毎回新しい言語を習得するのは大変すぎる。最大の問題はクオリティコントロールであることは言うまでもないな。


他に、人間でなければ解決できそうにないクラウド的課題とはどんなものがあるだろうか。まともなテキストジェネレーションとか、作曲、調査・研究などか。


いずれにせよ、PCサーバによるクラウドと決定的に異なるのは、個体ごとの品質の差異が大きすぎるので、アウトプットのクオリティコントロールが非常に難しいということだろう。これをどううまくシステム化がポイントだ。その点から考えれば、より低技能だが人手が必要な課題などが、まずはフィットするのかもしれない。


それから、課題解決ということだけではなく、クラウド的なコミュニケーション・エンターテインメントというのもあるだろう。そこから思いつくのは現在一世を風靡しているA*B48はアイドルクラウドの先駆けと呼べるのかもしれない。