最後のブログ(仮)

90年代以降作り散らしたblog的なものの最後

次はどんなインターネットサービスが来るのか

どんなインターネットサービスが次に来るのか、荒く思考実験をしてみる。


とりあえず現状認識としてはtwitterFacebookなどのSNSが主戦場であることに異論はなかろう。それより1つ前はblogを含むCMSであることも良さそうだ。その前は検索エンジンポータルサイトで、その前がきっとネットショップやモールだ。そしてそれよりも前は掲示板、そしてホームページビルダーなどの個人向けホームページ作成ソフトに代表されるように、個人が趣味のページを作って公開する、という時代があった。そういうソフトが出る前は、自分でHTMLを書いてftpでアップロードする、というのがそう、95年頃か。

整理してみる。時代で見ると昇順で、

多少前後があったり区分が適当で荒っぽいが、本質的ではないので放置する。時間的にはここまでで15年ぐらい。


さて、一方で上記の人間が使うサービスという視点ではなく、テクノロジーつまりPCやインターネットの進化の変遷を考えてみる。

そして次に来ているのは、

である。期間的にはここまでで35年ぐらい。


この2つを並置してみよう。なにか分かるかもしれない。

テクノロジー ネットサービス 注釈
ワンボードマイコン 個人HP 黎明期
マイコンキット ネットショップ ビジネス化スタート
パソコン 検索エンジン 「使える」レベルに到達する
パソコン通信 blog 他ユーザと繋がりスタンドアロンから1つステージが上がる
インターネット SNS N対Nのユーザリレーションが生まれる
クラウド ? ネットの向こう側で無数のサーバが集積し、個々のハードウェアがトランスペアレントになる


テクノロジーは当然のことながら常にサービスに先行して進化している。だが35年かけてやっとたどり着いた進化レベルに、ネットサービスはその2倍以上の15年というスピードで到達している。恐ろしい子

さて、クラウドに相当する、サービスの"?"に入るものはなんだろうか?
今現在のSNSは、あくまで個人と個人をネットワークしていくことを基本としている。
個人が1ノードとして振る舞い、インターネットで各PCがP2Pで接続されるように、個人同士が無数のリレーションを形成している。

…と、考えると、クラウドに相当するのはそれこそヒューマンクラウドというか、サーバユーザが微小なパーティクルとして振る舞い、全体として大きなクラウドを形成し、ある目的に沿ったサービスをクライアントユーザに提供している状況が想像できる。


サーバユーザのクラウドがクライアントユーザにサービスを提供???
そのサーバユーザのクラウドは当然、目的に応じて動的に組織生成される、有機的な会社組織やプロジェクトのように振舞うだろう。
それはつまり現実世界で言うとどういうことだろう?


たとえばあるユーザが何らかの課題を抱えているとする。その課題は、ひょっとすると文房具屋で鉛筆を一本買ってくれば解決するものかもしれないし、相応のプロフェッショナルが頭数を揃えないと解決しないかもしれない。いずれにせよ、自分では解決のできない何らかの課題だ。


それをある場に放り込む。SNSパラダイムで言えばコミュニティのようなものだろう。その場合、古きよき掲示板のしきたりに従って、志を持つ個人個人が思い思いの解決策をバラバラと書き込み、ユーザはそこから自分で有用な情報を取捨選択した上で可能ならまとめをフィードバックして、その課題解決のプロセスが完了する。


これがユーザクラウドでは、おそらく違うかたちになる。課題は動的に組織されたあるサーバユーザクラウドインスタンスが解決してしまうことになるだろう。課題解決のモデルで考えると、SNSがスーパーに行ってそれぞれのコーナーで一つ一つ材料を買い揃えるのに対して、サーバユーザクラウドはレストランモデルと言える。クライアントユーザがある料理を注文すると、厨房では(ユーザからはブラックボックスである)複数の調理人が、それぞれのスキルセットやロードを考慮しながら動的に協調しつつメニューを調理し、クライアントに提供する。だが、サーバユーザはある局面ではクライアントユーザにもなるし、ヴァイス・ヴァーサである。


…眠くて思考が停止した。つづく、かもしれない。