最後のブログ(仮)

90年代以降作り散らしたblog的なものの最後

再び南アルプス

昨日は結局、もし今帰宅したら次に何をするかを考えた結果、星の撮影の試行をすることにした。自宅近くでは光害が酷くて練習どころではない。この時期の月の位置的に撮影可能時間も短いし、天の川も見えないが山梨長野あたりにいる限り撮影ポイントには事欠かない。人工物と星空の組み合わせという意味ではもっと違う場所もあるだろうが、まずは星を撮れるようにする必要がある。

八ヶ岳の牧場が良さそうなことが分かったので、日没を気にしながら急ぐ。ぎりぎり間に合わなかったが、途中で桜と湖と山と日没の組み合わせが撮れたのでよしとする。過去の教訓が生かされず、人っ子一人いない真っ暗でだだっ広い牧場に囲まれた農道でセッティングをした。唯一にして最大のトラブルが、三脚から雲台を外すことができず、ポータブル赤道儀をセットできなかったことだ。以前は簡単に外すことができたが、移動の振動で固く締まったしまったようだ。おまけにこっちは握力がますます低下している。諦めて普通のXYZ軸の雲台で闇雲に撮影した。さすが高感度なだけあってよく写る。撮影後にノイズリダクションのプロセスが一定時間必要だが、その後に表示される画像は驚きのクリアさだ。このカメラとレンズを使っている限り、言い訳はできない。写真の出来と自分の技量は直結しているどころか、かなり水増しされると言ってもいい。ダメな写真を撮ったらそれは自分がヘボな証拠である。

マニュアル設定でシャッター速度、絞り、ISO感度を変更しながら試行してみたが、さすがにISOを10000以上に上げるとノイズがすごすぎて星としては使い物にはならないが、驚くほど明るい。コンポジット用や他の用途には使えるだろう。

撮影可能時間が7時過ぎの薄明から9時過ぎの月の出までだったので、再びショッピングモールに併設されているスーパー合理的で安いホテル南アルプスを予約し、並びのマクドナルドで夕食を調達して10時にチェックインした。疲れていたらしく食後に寝落ち。

ドローンで撮影した動画をチェックしたいがいろいろを広げてあれこれ作業する場所と時間がなかなか確保できない。連泊でもした方がいいのかもしれない。

写真系SNSでフォローしている有力なネイチャーフォトグラファーやナショジオ系の写真を見るにつけ、自分で撮った写真の色味の少なさに驚く。個性というよりは技術の問題だろう。露出、太陽との位置関係、場合によってはライティング、現像、など。かと言って写真家になるわけではないので追求するというよりは、テクとかコツみたいなものを要領よく身につけられれば良い。