最後のブログ(仮)

90年代以降作り散らしたblog的なものの最後

しかし週末は

当初というか突然思いついた予定では、週末新穂高ロープウェイから西穂山荘経由で独標に行くことにしていたが、調べてみるとロープウェイの西穂高口駅から西穂山荘までがそもそも雪がけっこう残っていて軽アイゼンぐらいは必要とのことだったので、何ら装備を持たない私とその家族では西穂高口の展望台で景色を見て帰るぐらいしかできないことが明らかになった。

片道4時間以上かけてせいぜい2時間ぐらい景色を見て帰ってくるだけというのは、いくらなんでも効率が悪すぎるので出発予定時刻の11日午前4時にキャンセルを決定、その代わり8時から入笠山に向けて出発した。前回、星空写真を撮る時に検討した候補地の1つだったので、下見がてら行って軽くハイキングもしようということになった。

ゴンドラに乗って上まで行き、そこから1時間程度のハイキングを始めたのだが、足よりも呼吸に著しい問題が発生して、家族の助力を得てなんとか頂上に登ったのだが、きっと血中酸素濃度が低下していていろいろと余裕がなかったので、せっかくの360°全周が開けた眺望を360°カメラに収めるのを忘れた。とはいえ、頂上は広場上になっているため、普通に撮影しただけではうまくいかないと思われる。ある程度の高さから撮影する必要があるだろう。普通の写真は何枚か撮った。

というか、このハイキングでの最大の衝撃かつ収穫は、そもそもちょっとした山に登ることすらできない現実を突きつけられたことだ。脚力自体にはさして問題は感じないが、この呼吸器をどうにかしない限りは単独で山に登ることなどとうてい無理だ。

ということで、仕事を遂行するために、twitterの山写氏のアドバイスにもあったように、筋トレとランニング(私はまずウォーキング)で体を絞り、初心者向けの登山をどんどん積み重ねていこうと思う。

また、別の課題としては新たに導入したマンフロットのバックパックに三脚をセットした際のバランスの悪さ、というのがあった。あの重量物をバックパックの一番後ろに括り付けるのだからバランスが悪いのは当然なので、ショルダーストラップをクロスさせるとか、三脚を軽いものに変更するなどの対策が必要だ。三脚はマンフロットのbefreeシリーズにするべきか。はたまたデイパックもろともサイズアップしてGitzoに向かうか。まずは軽装備の場合の組み合わせを決めてから、次の段階として検討しよう。

あと毎度毎度の同じミスだが、水と食料とサルタノール吸入器を持っていかなかった。これは近場で星空を撮るような場合なら問題ないが、山に登って星空を撮ろうとする場合には致命的になる可能性がある。注意。

ほうほうの体で下山してゴンドラに乗って戻ってくると、もはや2時間運転して帰る気にもなれず、富士見パノラマリゾートのインフォメーションセンターで得た情報で、富士見高原スキー場の「ホテル八峯苑鹿の湯」に宿泊することにした。安くてきれいで食事も良いし温泉も良かった。久しぶりに家族でハイキングをして温泉に泊まりとてもリラックスできた。ちなみに温泉の脱衣場で、すぐ隣に世界的に有名な登山家と思しき人が着替えていたことを記しておく。どうやら地元で講演会があったようなのでほぼ間違いないと思われる。さすがに全裸の相手に声はかけられなかった・・・。

夜は全自動の遊覧カートという不思議な乗り物に四人で乗り、景色の良い高さまで上がった。南アルプスと街が一望でき、星もよく見える場所。開けているのは片側だけなので360度撮影には適してないが、星空の撮影には良さそうだ。

家族でのハイキングは、様々な課題を私に突きつける結果となったが、子供たちの成長を強く感じることができてうれしいものだった。