最後のブログ(仮)

90年代以降作り散らしたblog的なものの最後

そして伊豆へ

南アルプスの一夜が明けた7日は前日の一人焼肉4,000円が効いていたのでチェックアウトしてすぐ、朝昼兼用のつもりで朝マックを済ませ、しばらく店で悩んだ末に再度伊豆南端へ行くことにした。このままでは成果がほとんどない。網代の星空指数が高いので伊豆なら大丈夫だろうと高をくくった結果、ロケハンで気に入った人も少なそうな奥石廊のユウスゲ公園に行くことにした。

あまり時間に余裕がないので有料道路を使うことにした。中部縦貫道、東名、伊豆縦貫道までは良かったが、エクストレイルのカーナビデータが古いので役に立たず、もっぱらgoogle mapのガイドに頼った。その後はグニャグニャの国道や県道をたくさん走り、予定よりも疲れて夕方に到着した。

夕暮れにも関わらず人はあまりいなかったので、上に登って360度タイムラプス撮影をした。日没後は星景撮影のための準備でまた駐車場まで降りて赤道儀の準備を始めた。そこへクルマが一台やってきて、これはちょっと面倒だなと思っていたら日本語が堪能な外国人女性で、ドイツ生まれのウクライナ人?らしく、しばらくあれこれと話をした。年に1回ここに星を見に来るとか、伊豆多賀に泊まっていて普段は都内で働いているとか、チェルノブイリキエフのことなど。暗くてお互い顔はよく見えなかったが、感じの良い人だった。備忘録的に他の情報も書いておきたいが、特定される可能性が高いので伏せておくことにする。

機材を背負って上に登るともう天の川が薄ぼんやりと見え始めていた。雲は多い。月もまだ見える。でもこのタイミングだからこそ、という絵になるかもしれないので何枚か試してみると、月が降りてきて雲に隠れたあたりでちょうど良い露出になった。

北側は雲が厚く、風力発電の風車と天の川を同時に撮れたらおもしろいと思っていたのだが、断念。北極星も見えないので極軸はiPhoneアプリなどでだいたい合わせるしかなかったが、14mmで30秒〜1分程度の露出だとほとんど気にならない程度にちゃんとガイドされていたようだ。

露出ごとに確認してみると、なかなか良く撮れている。もちろん細部まで見たわけではないが、天体、地上の近景、遠景(中景)が同時に写り込んでいるので、今回の目的は達成できたようだ。あとは場所のレパートリーを増やすことと精度を上げることだろうか。

極軸望遠鏡の明視野照明が暗くて使い物にならなかったのだが、メーカーに明るさ調整は大丈夫かと指摘されてボリュームを調整したところちゃんと明るくなった。明るすぎるぐらい。気軽に行ける場所で赤道儀での一連の撮影ができるようなところが欲しいが、せいぜい宮ヶ瀬ぐらいだろうか。それでもまだ遠い。

1時近くなるとほぼ全天を雲が覆ってしまい、また流れるかもとは思いながら体力ゲージが低下してきたので、そのまま帰途についた。