最後のブログ(仮)

90年代以降作り散らしたblog的なものの最後

都内の拠点

平日に都内での種々の活動に参加しやすいように1ヶ月ほど前に拠点を用意した。自宅から電車で乗換なしで1時間で行ける上に、秋葉原や浅草橋にアクセスが良い錦糸町まで徒歩10分の賃貸マンションの一室だ。スカイツリーが見えるだけでなく、屋上に上れば花火大会も少しは見える。なにより駅周辺の商業施設の充実度がハンパなく、のどかな田園都市住民としては度肝を抜かれた。今週から本格的にそこで平日を過ごし始めた。

古いマンションなのに最新の10Gbpsの光ファイバーが引けるし、目の前にあるLUUPやタイムズカーシェアを使えば安くで色んなところに行ける。駅周辺にはヨドバシカメラをはじめとしてドンキもあるしシネコン、書店、無数の飲食店がある。大きな公園の向こうにも商業ビルがありビックカメラニトリをはじめ、大抵のものがある。巨大なコンサートホールすらある。それらがすべて10分以内の徒歩圏にある。南口側は北口とはまた違って興味深いのだが、まだ探検する機会はない。

錦糸町に限らずあの辺りは、街の作りが自宅のあるベッドタウンとは圧倒的に異なる。というか歴史がまったく違うので当然だが、田園都市線の住宅街に欠落しているものがここにはある。両方に住んでみてはじめて気が付いた。JRパワーなのだろうか。生まれた時に住んでいた世田谷の烏山ともぜんぜん違う。それは今のところ若い人々、外国人、文化、活気、などに見えるが、まだこれから知ることになるだろう。

自宅周辺では潰えてしまった書店に行ってみて痛感した。Amazonの一番古い注文履歴は2001年というくらいヘビーユーザーなので、近所の書店で見つからない本を手に入れるためにAmazonばかり使うようになり、ある時期からは多くの蔵書は電子書籍化していったのだが、それによっていかに多くのものを失ったかを。書店でしか出会えない本や、書店内を定期巡回することでしか得られないなにかがあることを一気に思い出した。

「自分自身」には飽き飽きしていた。自分を積極的に開いて未知の外部を取り込んでいくことでしか新しさに出会えない。好奇心を満たせない。元々はテックコミュニティと接点を持つための手段としての都内の拠点だったが、予想を超えて視野が広がりつつある。自分を変えるためにできる一番シンプルなことは環境を変えることと言われるが、まさにその通り。しかも今まで無縁だった場所に身を置くのがおもしろい。